ぼくの本棚248:オバマ勝利の演説 by ジェームズ・M・バーダマン
米国の公民権運動のきっかけは、
14歳の黒人ティル少年がリンチによって殺されたことから始まった。
首に有刺鉄線を巻かれる残忍な殺され方だった。
J.F. ケネディ大統領の時代、ほんの半世紀前だ。
リンカーンによって奴隷解放はされたが、黒人はバスで同席すらできなかった。
そんな時、26歳のキング牧師が始めた抗議デモは、
6万人の白人も巻き込み25万人を越えるが凶弾に倒れる。
オバマの演説にはこんな背景がある。
オバマの一言一言には、過去の公民権運動に参加し、
倒れた人達のスピリッツが込められている。
政治家の演説には感動が必要だろうか。
いや、志や感動によって国民を動かすことができない政治家こそが問題なのだ。
編集長 尾中謙文
Text by onaka
