ぼくの本棚245:ダライラマのビジネス入門 by ダライラマ14世&L.V.D.ムイゼンバーグ
小室哲哉が5億円詐欺事件で逮捕された。
年収20億以上あった巨大な富は、重度の浪費で消えた。
CDトータル1億8000枚という、空前絶後のセールスに関わった人たちは、
小室が文無しで、CDが売れなくなったとたん態度を翻した。
確かに人間的には頂点から奈落へ堕ちたが、
作曲や歌詞の価値と小室の愚行とは別物のはずだ。
「色即是空、空即是色」というように
「お金は無くなる。が、やがて増える」とブッダも言っている。
物やお金への執着を捨て、詐欺罪を償い、
社会的使命に気づき精進すれば、小室も返り咲くだろう。
そのブッダを研究し、チベット密教を支え続けたダライラマ14世も、
チベットという土地への執着の強い中国によって苦しめられた。
本書は、富を得てもなお富の執着がとれない人にとって、自己を振り返るのにとても善い本だ。
本書の中で、ブッダは富の適切な使い方について8つの質問をしている。
合法的に富を得たか?
あなたの富はあなた自身だけを幸せにしたか?
あなたの富は他人も幸せにしたか?
あなたは他人と富を分け合ったか?
あなたはその富を用いて善行をなしたか?
あなたは自分の富に執着し酔いしれているか?
あなたは富の持つ危険性に注意しているか?
あなたは心の自由につながる洞察力をそなえているか?
さて、あなたにはベストアンサーがおわかりだろうか。
編集長 尾中謙文
Text by onaka
