ぼくの本棚197:2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? by ひろゆき(西村博之)
「2ちゃんねる」という言葉を聞いただけで、寒い気持ちになる広報担当者はかなりいるに違いない。それぐらい「2ちゃんねる」というWebの掲示板は社会的影響力を持っている。「2ちゃんねる」はひろゆきが個人で始めたWeb掲示板だ。誰から命令されるわけでもなく、どこの影響も受けていない。ただユーザーが集まる。そして書き込む。この単純な繰り返しが閲覧者、参加者の興奮子を縦横に揺さぶり、時には炎上し、社会を巻き込む。予定調和などもともと考えて無いからコントロールはできない。ゆえに嘘、デマ、憶測の情報はそれなりに当然書き込まれる。この広報能力の範囲を越えた無秩序は、日本のように一見上品な計画経済が進んだ国においてはとても厄介だ。ひろゆきのすごいところは、お金を使わないで「人を惹きつけ、人を集める」ことがむちゃくちゃにうまいことだ。さらに法的にも逆手に取っているから電博などメガエージェンシーも足元にも及ばない。それは人が何に驚き、何に興味を持ち、何を欲し、どう行動するかという人間の本質をよく理解しているからだ。本書にはその奇才ぶりがふんだんに表れている。はたして2ちゃんねるは有害サイトなのか。善悪の判断はさておきPR・マーケティングに関わる人は是非ご一読を。
編集長 尾中謙文
Text by onaka
