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ぼくの本棚 158:レオナルド・ダ・ヴィンチ by アレッサンドロ・ヴェッツオシ

2007.11.05 Monday

30年以上前に「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」というBBC制作のテレビシリーズを見て以来レオナルドに心酔している。レオナルドは絵画を描くとき視覚特性に焦点を絞った。つまり闇、光、物質、色、形、位置、遠、近、運動、静止を詳細に観察し、その諸要素を直感的な感性と可能な限り新しい技術によって描き、さらに洗練させることで不可思議な美を生み出した。レオナルドが創造したあらゆるものが他のアーティストより知的に感じるのは、高い美意識に加え、謎と暗示に満ちた、目に見えない世界を暗号化して構図に埋め込んだことにも起因する。レオナルドの絵に共通する深い闇とかいま見える屈折した光は、彼自身の芸術と科学が葛藤する内的世界観とも言われている。人体解剖、都市計画、戦車、ヘリコプターなど様々な疑問と闘い、発明を生み出したが多くは理解されなかった。万能の天才と言われながら、ついに一つの地に落ち着くことなく転々と諸国を巡り、最後まで持ち続けたのは未完の「モナリザ」だけだった。天才とは何故かくも孤独なのだろうか。

編集長 尾中謙文

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Text by onaka

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