ぼくの本棚 145:99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 by 竹内薫
2007.09.10 Monday
人は必ずまちがいを犯す。その多くは常識、先入観、固定観念による思い込みが原因だ。本書を読むと世の中の情報のほとんどが仮説で成り立っていることがわかる。なぜ飛ぶのかわからない飛行機に我々はいつも乗っている。手術で麻酔を使うがなぜ効くのか実はまだ解明されていない。サルが進化してヒトになったというがだれも見たわけではない。ピラミッドだって王墓だというが本当のところだれも知らない。宇宙の起源も地球の起源もみな仮説だ。つまり自分が見たことも聞いたこともない他人の仮説を信じ込んでいるわけだ。「科学とは、いちばん新しい仮説の集まりにすぎない」という竹内氏の柔らかアタマは、我々に常識を疑う技術とタブーに挑戦する勇気をあたえてくれる。
尾中謙文
Text by onaka
