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ぼくの本棚 123:超・格差社会アメリカの真実 by 小林由美

2007.07.20 Friday

米国では富の60%がたった5%の富裕者に集中している一方で、貧困層は30%という超格差社会だ。しかし日本もやがてこうなる可能性がある。アメリカンドリームと金権の体質に、1980年代以降起きた日本のバブルと金権の体質が酷似しているからだ。特に「メイキングマネー」こそが尊敬に値する米国文化はここ10年で確実に日本にも浸透した。「お金で買えないモノは無い」という言葉に反応する若者はあとを断たない。しかも富と権力の集中で、再配分される富は小さくなる一方で、格差の進行を止める手立ては今のところ無い。原因は実利を追い求める米国の学校教育にある。学歴と所得水準との関係は疑うべくもないが、情報技術革新や労働単純化が労働格差に拍車をかけているのだ。デジタルデバイドは日本でも始まっていて、上場企業でパソコンを扱えない人を探すのは難しい。よくできた共産主義的日本社会が確実に崩壊しつつある中、「ノブレスオブリージュ」のように、富を持つ者が貧困層にしなければならない義務や、貧富に関係なくモラル、プライドを持ち、感動したり体験することで、一度しかない人生を味わうことに気づかせる教育こそが必要なのだ。

編集長 尾中謙文

Text by onaka

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